2018/9/30(日)22時30分~放送のニッポン放送のラジオ番組「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、自身の著書「チア男子!!」が映画化が決定した朝井リョウが、小説の映像化のオファーの話が制作会社・配給会社から届いても、映像化されることを基本的に信じていないこと、その理由について語った。
朝井リョウ:はい、そうなんですよ。ありがたいことに、映画化ということをして頂け、
高橋みなみ:おめでとうございます。
朝井リョウ:ニッポン放送さんもやってくれるんですか?あのー、キャストの人達でオールナイトニッポンを。
高橋みなみ:あぁー!そうだそうだ。それ言っといたほうがいいね。
朝井リョウ:言っとこ、言っとこ。こういうの言っとこ。
竹内涼真さんではやってましたけども(※竹内涼真のオールナイトニッポンGOLD ~映画「センセイ君主」SP~)。
高橋みなみ:絶対やるでしょ。
朝井リョウ:っていうふうに言っておきましょ。
高橋みなみ:やるよね、やるよね。
朝井リョウ&高橋みなみ:届きました(笑)
朝井リョウ:はい、ということでね。ありがたいですよね。私、だから、あのー、でも、信じないでお馴染みなんですよ。映像化の話って、本当に100、あのー、私の許可取りみたいのが、例えば100きて、本当に実現するの1なんですよ。
高橋みなみ:えっ、そうなの?
朝井リョウ:本当にそうなの。原作者に一番初めに企画書、だいたいすごい早い段階で来て、そっから本当に3年とかかかるの。
高橋みなみ:うわぁ、何それ、マジか!?
朝井リョウ:これも一番初め、今の配給会社、プロデューサーの人達が一番初めに確か企画書を持ってきて下さったの2014年だもん。確か。
高橋みなみ:4年前じゃん。
朝井リョウ:確か2014年。
高橋みなみ:それって例えば、あのー、許可取りって紙で来るんですか?人が来るんですか?
朝井リョウ:その原作が出ている出版社に、その制作会社だったり配給会社だったりとかでデータで企画書が届いて、で、それが転送されてくるんですけど、その時、私はもう何も信じないの。その、実現しないものがきたなっていう話で。
高橋みなみ:そうかそうか。
朝井リョウ:世の中に情報解禁と呼ばれるまでは信じないようにしていて。で、ここ最近世に出たので、「あっ、本当にされるんだ。」っていう気持ちにやっと。
高橋みなみ:それ4年前にくるわけでしょ。そこから経過みたいな(報告)はこない?
朝井リョウ:あの、本当に、あ、もう、だから期待しないようにするの。
あのー、分かる?これが実現するとは、実現しない世界で生きようって覚悟する、毎回。
で、半年ぐらい音沙汰がなかったりとかする状況があって、で、「あれはもう無くなったものだ、もう無くなったものだ」みたいな感じで、そういう時に、「あのー、〇〇さん、キャスト最重要候補みたいな感じでほぼスケジュール取れてます。」みたいな連絡が来たりとかして。
監督候補の・・みたいな、脚本家の・・みたいなのが忘れた頃に、そんなものは実現しないっていう気持ちが固まりかけた頃に来るのよ、だいたい。
っていうので、思わせぶりなんです。
高橋みなみ:すごいねー。
朝井リョウ:本当に映像化って”思わせぶりなアイツ”、マジで。
高橋みなみ:思わせぶりだねー。
朝井リョウ:たまーに連絡してくるの、「元気?」って。返しちゃうの、返事。「元気だよー」って。
高橋みなみ:(笑)
朝井リョウ:「ご飯でも行く?」って(笑)
高橋みなみ:じゃあ、朝井さん、どこでちゃんと決まったんだって(判断したの)?
朝井リョウ:私、ほんとう、原作者コメントを書くまで、っていうふうに。
高橋みなみ:そう!?
朝井リョウ:(それ)までは本当に信じないようにしてるんだけど、今回はその、だいたい情報解禁ってやっぱクランクインと同時に行われるんで。目撃情報とか出ちゃうから。
高橋みなみ:あ、そうかそうか。
朝井リョウ:そうそうそう。だから、クランクインと同時にやるんだけど、今回その前に3か月ぐらいの練習期間があったんです。
高橋みなみ:そうか。
朝井リョウ:チアリーディングだから競技を実際にやるから。で、それも大変だったよの。実際に競技も出来るぐらいの身体能力があって、で、演技も出来て、っていう人を見つけるのが。体格とかもバラバラのメンバーだから、それを揃えるのがまぁ時間もかかるし、正直これまで何回もダメになってたんですね。本出してから、もうこれ10年ぐらい前に書いた話だからさ。
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:その間も何回もダメになったりとかしてたっていうのがあって、で、舞台にしていただいて。
で、その後、映像だとでもなかなか人集まらないみたいな。
舞台の人って身体もともと動く方がさ、結構いらっしゃたっりするからっていうのがあったんですけど。
なんかすごいね、おじさんになったのかなっと思ったんですけど。
高橋みなみ:どうしたの?
朝井リョウ:キャストはもう若いんです、全員。私より当然全員若い。21歳、主演の二人は。
高橋みなみ:若っ!
朝井リョウ:21歳で。21歳ってこれ私、原作書いてる時が21歳だったの。
高橋みなみ:あー、なんか鳥肌立った・・。
朝井リョウ:今の21歳の二人で、で、なんと監督が27歳。
高橋みなみ:えっ・・。
朝井リョウ:年下です。
高橋みなみ:ちょっ・・。遂にそんな時代が。
朝井リョウ:そう。これまで、あのー、「恋は雨上がりのように」とか「帝一の國」の映画のスピンオフドラマの監督をされている、風間さん(風間太樹)っていう方なんですけど、長編商業映画デビューということで、なんか、「みんなにいいことがありますように。」って気持ちになったの。なんか。
高橋みなみ:(笑)
朝井リョウ:おじさんじゃない?なんか。
高橋みなみ:ほんとだ、おじさんだよ。
朝井リョウ:これまではさー、「いや、私もそれに乗じて売れてやりますよ。」みたいな感じだったんですよ。
高橋みなみ:えっ、それはさ、自分の歳が重なったからなのか、それとも携わってる人が自分よりも年下だから
朝井リョウ:そう、それもあってほしいよね。
高橋みなみ:そうね。
朝井リョウ:そう。
高橋みなみ:えっ、ちょっと(笑)
朝井リョウ:なんか、「みんなこの作品を踏み台にしてもっと大きいところに行ってね。その姿を見せてね、おじちゃんに。」みたいな。
高橋みなみ:(笑)おじさんや。
朝井リョウ:本当にそういう気持ちになってさ!で、練習映像が送られてきてね、その3か月のレッスン映像。
高橋みなみ:皆さんが頑張ってらっしゃる、うん。
朝井リョウ:そう。本当、体操着で倉庫みたいなところでマットして、あのー、バク転とかしてる映像が。その度になんか、「ん~ん~ん~ん~っ!怪我なくな」(お爺ちゃん口調)。
高橋みなみ:(笑)お爺ちゃんやん!
朝井リョウ:「怪我無くな。今後に繋げてな。」っていうさー、気持ちになるわけですよねー。本当に。
それはちょっと心境の変化だなーっていうふうに。
高橋みなみ:え、で、実際・・
朝井リョウ:で、実際、今日見て。
高橋みなみ:やばーい。
朝井リョウ:きたんです。
高橋みなみ:それさ、観に行くときってさ、なんかさー、差し入れとか持ってさー、「原作者やでー!」とか?
朝井リョウ:あ~!もぅ、ねぇ、いろいろ。これ、時間かかるなー。この話したら。
高橋みなみ:どんな感じなの?
朝井リョウ:いろいろあるの!!
高橋みなみ:知りたい、知りたい。
朝井リョウ:いろいろあるの!ここも。