2018/9/30(日)22時30分~放送のニッポン放送のラジオ番組「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、現在撮影中の朝井リョウ原作「チア男子!!」の映画撮影現場の見学へ朝井リョウが行った際に「先生いらっしゃいましたぁーー!!」と紹介されて非常に困り果てたエピソードを語った。
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高橋みなみ:で、どのスタンスで登場したの?教えて?
(※現在撮影中の朝井リョウ原作「チア男子!!」の映画撮影現場への見学のこと)
朝井リョウ:で、やっぱさ、その原作者プレーに入っちゃうわけですよ。いざ、原作者コメントを書くってなったら。あ、原作者プレイしなきゃってなって。
高橋みなみ:原作者プレイ?
朝井リョウ:原作者プレイしてるんです、私。コメントみなさん。公式コメント読んで頂けると分かるんですが、私めちゃくちゃ格好つけて、
高橋みなみ:わぁ、読みたい!
朝井リョウ:私の映像化の情報解禁の時のコメントはもう全部すごい格好つけてるんですけど、
高橋みなみ:(笑)
朝井リョウ:やっぱ、原作者として、毅然とした態度でいなきゃってことを思うわけです。
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:でも、いざ撮影見学ってなったらさ、その”ごっこ”ではさ、もう足りない。実態を伴うわけじゃん。
高橋みなみ:そうね。
朝井リョウ:もう猫背を直したりとかしなきゃいけないわけですよ、もう。
高橋みなみ:あの、すんとね。
朝井リョウ:そう。実態を伴うわけですから。文字では誤魔化したけど。
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:たとえば、池井戸潤さんとかだったら、ニュースとかになってましたけど、「スタッフ・キャスト含め全員にそのサイン本、一筆添えて配りました。」みたいなニュースになって、「みんな、現場がすごい喜んでました」みたいなニュースよく見るんですけど、
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:でも、なんか、そんなことができるキャリアでもないし。
高橋みなみ:やろうよ!
朝井リョウ:いや、まぁまぁまぁ。まぁ(妖怪のような口調になる)
高橋みなみ:(笑)どうした!?新キャラ出てきた!
朝井リョウ:まっ!
高橋みなみ:新キャラ出てきた!(笑)
朝井リョウ:リアクション、MA。エムエー。
高橋みなみ:まっ(笑)
朝井リョウ:そんなことができるさー、それ結構さー、ハードルあるじゃん!?
高橋みなみ:えっ、じゃあ、お菓子かお弁当。
朝井リョウ:みたいなやつでしょ。で、それも自分で選ぶのは責任が生じるかなと思って。
高橋みなみ:えっ?
朝井リョウ:今回そういうのは私は全部任せて、
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:出来るだけ、心がけているのは、出来るだけ、生きとし生ける匂いを発さずに、
高橋みなみ:空気と化すってこと?
朝井リョウ:そう!だって絶対に邪魔できないじゃないですか。
高橋みなみ:いや、でも絶対に現場に今までいなかった人が誰か増えると演者気付くやん?
朝井リョウ:だから、私(現場に)着いてすぐに「邪魔にならない所にいさせて下さい」って言って、モニターの裏みたいなところに、
高橋みなみ:そこにいたの?
朝井リョウ:そう。いるんです、ずっと。
高橋みなみ:でもさ、絶対さ、ご挨拶みたいなのは・・
朝井リョウ:ご挨拶はしました。ご挨拶はしましたが、そこも難しくてさー!
高橋みなみ:どういう紹介なの?あの、原作の・・
朝井リョウ:それがさぁ!あれよ!
「先生いらっしゃいましたぁーー!!」
高橋みなみ:先生!
朝井リョウ:先生と呼ばれる奴でこの世の中で本当に字の如く”先を生きている”奴なんていないから!
高橋みなみ:先生がいらっしゃいましたよぉー。やばーい。
朝井リョウ:先生と呼ばれる奴は全員詐欺師です。
高橋みなみ:やばい。
朝井リョウ:私も含め。「先生入りました」は止めてほしいんですよ!
高橋みなみ:え、それ言われた時、どの顔になったの?どの顔になったの?
朝井リョウ:この、こんな顔。
高橋みなみ:ふははは(笑)やばい、やばい、やべー、やべー、つって(笑)
朝井リョウ:で、もうそういうさー、だから、もう、くそぅ、くそぅ、と思って。
高橋みなみ:一言喋った?一言喋った?
朝井リョウ:そりゃ言いますよ。「(ごにょごにょごにょ)」。
高橋みなみ:(笑)誰だよ!?ヤベー奴(笑)
朝井リョウ:(小声早口のごもり口調で)「お疲れします。宜しくお願いします。」みたいな感じで。なりますよね、そりゃあ。
本当にそれ止めてほしくて、でもなんか、みんなの前で「先生って呼ぶのあれなんで止めて下さい」って言うのもなんかさー、なんか、なんかそういう場所って先生って呼ばれる人は先生然として振舞ってたほうが周りが楽じゃん。
高橋みなみ:楽だね。
朝井リョウ:そう、楽じゃん、もう。ドンと座っててくれればいいじゃん。
高橋みなみ:うん。
朝井リョウ:持ち上げておきゃいいし、なんか。「面白かったですよー」とか言っといて、気持ち良くなっとけばいいじゃん。でも、それも出来ないわけ!
高橋みなみ:わぁ、どうしよう。
朝井リョウ:だから、現場に行くならもう100、先生をやるべきだっていうのは分かってるんだけど、
高橋みなみ:やった?100%?
朝井リョウ:出来ないですよ、そんなのは!
高橋みなみ:(笑)じゃあ、何としてどうしていたの?
朝井リョウ:だから私一番良くない。現場に行ったくせに、いないふりをする。なんか、出来るだけいないようにするっていう。振り切れよ、じゃあ行くなって話じゃん!?
高橋みなみ:まぁね。
朝井リョウ:私以外は全員動きやすい格好で、そのスタッフさんね、で、動きやすい格好でさ、こう、いろいろつけてさ、ベルトに。なんか現場の人がつけてるやつ。つけてるのに、私なんかジャケットとか着てるわけですよ。一人だけなんか動く気のない格好でさ、いるっていうのでもう辛いのがどんどん溜まっていってるわけですから、そりゃ「先生入りました」って紹介されると、「うへへへ」って、
高橋みなみ:「うへへへ」っつって、
朝井リョウ:なりますよねー。