TBSラジオ ラジオ番組「田中みな実 あったかタイム」(毎週土曜日 18:30~19:00)の2020/02/01(土)放送回にて。
今週のゲストは、コラムニスト・ラジオパーソナリティのジェーン・スー。
今年の1月に発行されたジェーン・スーの新刊「これでもいいのだ!」などの話題から、結婚やパートナーについての話を抜粋。
パートナーについて
田中みな実:前回ご出演していただいた時には、とにかくずっと恋愛の話ばっかりしてました。
スーさんにパートナーがいらっしゃるっていうのを「言っていいの?」って言っていて。
ジェーン・スー:あぁ、もう今回の本にも書いてるよ。
田中みな実:そうなんだ! 未だにパートナーのまま? ご結婚とか、そういうかたちにはせず?
ジェーン・スー:そうだね。
法的な…ホニャララはないです。
田中みな実:そんなつもりも無いんでしたっけ?
ジェーン・スー:いま事件があったら「内縁の…」って言われると思う。
田中みな実:…事件(笑)?
ジェーン・スー:今、何らかの事件があったら「内縁のホニャララ」って言われる(笑)。
田中みな実:そっか~、いろんなかたちがあるからなぁ。
ジェーン・スー:そうですね。うちは彼が専業主夫で、家のこと全部やってくれて、私が外で稼いで。
元々バラバラに住んでそれぞれが働いていて。
向こうが仕事を辞めて、私の代わりに家の事をやってくれて、私が外で働いて一緒に住むっていう…。
…今は、第3形態に入っていて。
田中みな実:おお!
ジェーン・スー:向こうが仕事始めたんですよ。
で、今。あの…家がぐちゃぐちゃになっててですね(笑)。
田中みな実:そっかぁ。
ジェーン・スー:まあ、まだまだぐちゃぐちゃまでは行ってないけど…。
前ほどは、やっぱり整いきれないよね。
田中みな実:じゃあ、共働きだ。
ジェーン・スー:そうなんですよ。
向こうの方が忙しかったりしてさ。「何で私、朝から洗濯やってんのかしら…」とか思いながら。
田中みな実:でも、共働きのご家庭ってそうなる訳でしょう?
ジェーン・スー:そうなの。だから、いろいろ勉強になるなぁって思ってやってますよ。
結婚と仕事について
田中みな実:私も前回の時は「結婚しても男と女でありたい」って。
ジェーン・スー:言ってた! すっごい覚えてる。
田中みな実:今でもそう思ってるんだけれど、写真集を出させてもらったことをきっかけに、いろんなことをインタビューで聞かれる訳ですよ。
ジェーン・スー:うん。
田中みな実:「結婚願望あるんですか?」とか。
ジェーン・スー:はいはい。
田中みな実:それは、33歳 独身だったら「ある」って言うじゃないですか。
そうすると原稿になった時に「今すぐに結婚したい 田中みな実」みたいな感じで…。
そこが導入になってる訳ですよ。
ジェーン・スー:あぁ~。…それは、レイアウト済んでから原稿チェックさせてもらいな。
そしたら直せるから(笑)。
田中みな実:あ、でもメチャメチャ直してもらいました。もう、ほとんど赤。
ジェーン・スー:何だろうね? 「結婚したい 田中みな実」っていうのが欲しいんだろうね、世間は。
田中みな実:結婚して、相手が「仕事を辞めて欲しい」って言ったら、仕事はいつ辞めてもいいってことを言ってるんだけど…。でも、これもまた言ってるだけで。この間、西山茉希さんと共演した時に、茉希さんが「私も結婚前までめちゃくちゃそう思ってた」と。
ジェーン・スー:うん。
田中みな実:「結婚したら仕事に何の未練も無いから、仕事辞めて、旦那さんとか家庭のために尽くしたい」と。だけど結婚したら「いかに仕事が大事かっていう事が分かって、仕事に対するモチベーションがぐんぐん上がってしまった」と。
ジェーン・スー:うんうん。
田中みな実:そういうの聞くと、私もこうやって言ってるけど、結局結婚してみたら分かんないな…と思ってですね。
ジェーン・スー:旦那が突然、怪我したりとかして稼ぎが作れなくなったらねぇ。
その時、自分が働かなきゃいけないから…。
田中みな実:まあ、でもある種「技術職」であって。アナウンサーのアナウンスメントの技術っていうのが、やっていないと衰えてゆく一方だけど、でもコレを磨いていれば、いつか使えるっていう。
司会だったりとか。
ジェーン・スー:ああ、なるほどね。
田中みな実:結婚式の司会とか、企業の司会とかっていうのでやっていけなくも無いんだろうなぁ…って思っている。だから結婚して専業主婦になったとしても、アナウンサーの技術はどこかで磨いていたいと思う。
ジェーン・スー:…まあでも。
多分、仕事絶対辞めないと思うよ?
田中みな実:えぇ、そう?
ジェーン・スー:うん。
田中みな実:…多分、絶対?
ジェーン・スー:うん。多分、絶対…。
どっちだよって言うんだけど(笑)。
田中みな実は、結婚しても仕事を辞めない?
ジェーン・スー:ゴメンゴメン、言い直すわ。
「絶対辞めない」と思う。
田中みな実:本当に? そうかなぁ。
ジェーン・スー:社会の接点として、今「田中みな実」っていう存在が、もう「点」じゃなくて。
いままでサラリーマンだった時は「会社」っていうのを通して「点」で繋がってたけどさ…。
もう「面」としてどんどん、いろんな所で「田中みな実」っていうのがね、メイクの事をやったり、女性ファンが居たり、アナウンスメントの事があったり。いろんな所に「線」で「面」でもう繋がってきてるから。
ここから、認知されてる「田中みな実」っていうのが一気になくなるのは、多分相当なアイデンティティクライシスだと思うよ。
田中みな実:でも、山口百恵さんとか。私なんかとは比べようがないけれど…マイクを置いて居なくなってしまった訳じゃない? 芸能界から完全に。
まあそれもそれで、ある種センセーショナルで、印象に残るのではないかと。
…別に計画してる訳じゃないけどね。
ジェーン・スー:(笑)。
まあ、印象に残したいかどうか…かもしれない。
田中みな実:無いかなぁ?
ジェーン・スー:いやぁ、どうだろ?
あぁ~…分かんない。そこはちょっと断定はできないね、確かに。でもまあ、仕事楽しんでるように見えるんですよ、端からは。
田中みな実:本当?
ジェーン・スー:うん。すごく仕事をチャレンジングにやってる気がするので。
田中みな実:楽しそうですか?
ジェーン・スー:てかね、片手間にやってない感じがすごいしますね。
田中みな実:あぁ。それはもちろん!
そうなんです。でも、それは「いつ辞めてもいい」って思っているからこそ、片手間でやらずに、この一瞬一瞬を大事にしてる感じ。
ジェーン・スー:…って言って、80になりました。
みたいなインタビューに出てくると思うよ(笑)。
田中みな実:いやぁ~(笑)!
ジェーン・スー:「いつ辞めてもいいと思って、全力投球でやってきました。田中みな実さん・83歳」っていうのがね…雑誌に載ると思うよ。多分。
田中みな実:あり得ますね…(笑)。